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日曜日、映畫「落下の王国」を觀てきました。以下、早速more機能。
これは、落下のスタントに失敗し、大怪我した擧句に失戀もしてしまつた若きスタントマンが、同じ病院に入院してゐる小さな女の子に面白い物語を聞かせて騙し、自殺用のモルヒネをとつてこさせようとする、といふ話です。 物語は復讎譚であり、この登場人物のキャラ立ちがすごい。虐げられた黒人奴隷、妻を殺されたインド人の富豪、イタリア人の爆發物の專門家、チャールズ・ダーウィン(!)、自稱フランス人の山賊、そしてまるで自然界そのものの生まれ変はりのやうな謎の「靈者」。6人の男達が、冷酷な總督オウディアスへの復讎の爲に、世界中を旅していきます。この旅路の背景として數々の世界遺産が撮影されてをり、とにかく美しい映畫であるといふことは保證出來ます。 物語は徐々に奇妙に尻すぼみになつていくのですが、これは主人公のスタントマンの青年が生きることを決意した時點で劇的に、そして呆氣なく轉囘します。女の子の健氣さが彼を動かした、と言へる譯ですが、彼は最終的に映畫界に復歸し、落下スタントマンとして活躍することになります。映畫のはじめで、思へば彼は、ちやんと落ちきれてゐなかつた。もう一度、今度はしつかりと落ちるために、彼は自殺することをやめたのでせう。彼は映畫もスタントも本當は好きなのですから。物語の中で、インド人の妻、インド人自身、そしてダーウィンは、見事な落ちつぷりを發揮します。この邊りが實は伏線になつてゐたのかな…と、私は思ひました。 ところでこの映畫、背景もいいけれど、石岡瑛子さんの衣裝デザインがこれまた素晴らしい。病院の放射線技師の防護服が、架空の物語の中の敵方の戰鬪員のイメージにつながつていくのですが、その黒兜の不氣味さといつたらありません。これは眞似する人が現はれるかも知れませんね。 さらに付け加へますと、もともと私は映畫がそれ程好きな譯ではないのですが、今年は短期間に3本觀てしまひました。部屋では「スター・ウォーズ」の全エピソード6作品をDVDを借りてきて觀ましたし、先ほどは今更「ゲド戦記」を觀終へたところです。そんな邊りでも、今年は何だか變な年です。
by gcsc
| 2008-09-16 00:27
| 見聞録
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