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グランドプリンスホテル赤坂に行つたのは、毎年恆例の詩とメルヘン/詩とファンタジーに關聯するやなせたかし先生のお誕生日パーティー「星屑同窗會」に參加する爲でした。僕が詩とメルヘンに何度かメルヘン作品を採用していただいてゐたのはもう隨分昔のことですが、幸運にも、この會にはいまだに毎年お呼びいただいてをります。
今年のやなせ先生について特筆すべきは、相變はらずのダンディなお洒落さ加減もさること乍ら、以前にも増して歌唱にご執心であつた、といふことです。マグレランド(月刊Moeの讀者投稿コーナー)の受賞者の皆さんへの賞状贈呈・好評迄、歌にしてしまふといふ徹底ぶりでした。やなせコンサートでは、ノスタル爺さんなどの過去の名曲、及び「晴れ着の女性を抱いたのだが、帶が固すぎて嬉しくなかつた」といふ内容の新曲もご披露。着眼點と珍妙な歌詞に笑はされ乍ら、この人に流れる熱い血潮は涸れることがないのか、と、驚愕にも似た感想を持つたことも事實です。 この會は毎年樂しいです。しかし、會の後には、少し悲しくなります。最近の僕は、本當に文章を書いてゐません。參加してゐる皆さんの中で、僕を知つてゐる人々は、つまり文章を書いてゐた僕を知つてゐる人々なのですから、僕のはうでは皆さんに對して非常に申し譯ない氣がしてゐます。短歌にしても、詩とメルヘン的發想で作つてゐる譯ぢやないし。いつか必ず、メルヘンに歸らうと思つてゐる—さう言ひ續けて何年になるのやら。要するに書かなければどうしやうもないといふことです。今年(も1ヶ月ちよつと過ぎ去つてしまひましたが)1作品ぐらゐは何とか出來るかなあ…。
by gcsc
| 2008-02-10 22:47
| 見聞録
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