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8月4日、とあるつてで招待劵が手に入つたので、東京都澁谷區千駄ヶ谷の國立能樂堂にお能を見に行つてきました。
第十一囘翔雲能 狂言 隱狸(かくしたぬき) シテ(太郎冠者)野村萬斎 アド(主)野村万作 能 蝉丸(せみまる) ツレ(弟・蝉丸)金子 晃 シテ(姉・逆髮)遠藤勝實 恥づかしながら、お能を見たのはこれが生まれてはじめてのことです。以下、感想めいたことを書きますが、お能が好きで詳しい方や自分で稽古に行き實際に舞はれてゐる方には噴飯もの、あるいは腹立たしいものになることでせう。ドシロウトのたはごとと思つて、何とぞご容赦ください。 まづ狂言。「コント」として、理屈拔きに樂しめました。重要無形文化財(人間國寶)に認定された野村万作さんは、今年76歳です。でもやはり、舞は輕やか。狂言の型といふものでせうか、舞臺上で立つときにはすつくと立つといふ感じではなく、腰を抑へ氣味に見えるのに、激しい動きが出來るといふのは、僕のやうな狂言を見なれない者にとつては非常に不思議なことでした。それは太郎冠者の野村萬斎さんについても勿論言へることであつて、あの姿勢であんなに速く走れることに、僕は驚いた譯です。 で、お能の方ですけど、正直僕の勉強不足の爲、あまりよく判りませんでした。迂闊でした。舞の美しさと凄みは、なんとなく感じられたやうな氣がするのですが。また、男聲合唱であるところの「地謠」は、生で聽くと迫力がありました。 これこそ本當のドシロウトのたはごとなんですけど、鼓の方が「ギョエー」とか「イヨーホー」とか奇聲としか思へない聲を發しているのが異樣でした、屹度何か意味があるのでせうが。しかもその聲が臺詞にかぶりまくるので、こんなことでいいのかと僕は思つてゐました。濟みません。
by gcsc
| 2007-08-07 23:52
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