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NHK教育の火曜(つまり実質は水曜)の番組「サイエンスZERO」の10月4日(つまり実際は10月5日)の放送で「ウェアラブルコンピュータ」がとりあげられていた。「ウェアラブル」と言うのは「着られる」という意味。つまり、衣服に小型カメラや各種センサーなどを仕込んでコンピュータと接続し、データを処理することによって生活の様々なシーンを情報技術で支援する、という試みだ。興味深かったのは、そのウェアラブルコンピュータを使って個人の行動を丸ごと記録してデータベース化し、記憶を補助する、という企てを見られたことだった。
人というのはえてして(僕も含めて)忘れっぽいものだし、何らかの理由で不幸にして記憶のメカニズムが正常に働かなくなってしまった人々にとっては、このような装置が開発されようとしていることは朗報だろう。しかし、単純に考えて、「それをほかの人が着てっちゃったら困るんじゃないかな」と僕は思った(もちろん実際の使用時には指紋なり網膜なりの個人認証の仕組みが搭載されることとは思うが)。またさらにつっこんで、それ(ウェアラブルコンピュータ自体、または蓄積されたデータ、どちらでも)が盗まれた場合を考えると、これは相当おそろしいことになる。いた筈のところにいなかったことにされたり、いなかった筈のところにいたことにされたりなどの操作をされてしまったら、「アリバイ」など言い出せないことになるからだ。あと、ここまで書いてきて気がついたんだけど、著作権的にもちょっとした問題があるのではなかろうか(例えば、美術展や映画を見に行ったとして、その視覚データが事故もしくは故意で流出してしまうようなことも考えられる)。それに、場合によっては「一刻でも早く忘れたい」事態に遭遇することだってあるだろう。そんなとき、このシステムはどんな対応をしてくれるんだろう? 技術には「明」と「暗」がある。陳腐ではあるけれど、絶対の真理が、やはりこの番組でも繰り返されていた。すでに発想されてしまったこのシステム、製品化されることは必至だろう。そしてそれは、ごくごく近い将来のことであるような気がする。そのときのために、倫理について、ある程度の道筋を整えておいたほうがいいだろう。僕はそんな風に思った。 (余談だけど、この手の研究をする人は、映画「ストレンジ・デイズ」を見ておくと参考になるかも知れないね。僕はこの映画、なかなか良くできていて好きなんだけど、僕にとって見るに耐えないおそろしいシーンがあるのでもう二度と見られないのでした。)
by gcsc
| 2005-10-07 18:25
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