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去る1月23日、宇野亜喜良先生の『ami〈アミ〉』原畫展を觀る爲、東京都港區のビリケンギャラリーに行つてきました。いただいてゐたDMによると地下鐵の表參道驛が最寄とのことでしたが、地圖を調べてみたところ澁谷驛からも歩いて行けさうだつたので、運賃の節約も兼ね、さうしてみることにしました。
澁谷驛から、宮益坂を登り、宮益坂上交差點から右の脇道を通つて六本木通りへ。青山トンネルを拔け、何だかこみいつた、でもお洒落なお店がところどころにはまり込んでゐる邊りをうろついてゐたら、鐵腕アトム人形がビリケンギャラリーを指し示してゐました。 今囘の展覽會は、平岡あみさんの詩・宇野亜喜良先生のイラストレーションの本『ami〈アミ〉』の原畫展といふことで、ビリケンギャラリーではその本も賣られてゐました。宇野先生の畫力の確かさについては今更私が申し上げるのも烏滸がましい限りでして、ペンでざらつと描いたやうに見えても細かいところにいろいろと仕掛けがあつて面白いです。それにしても行く途中、DMをふと裏返してみたらかなりエロティックな宇野先生の作品が印刷されてゐてドッキリしたのですが(そもそも行く當日にはじめてDMを裏返したといふのが迂闊にも程があるといつた感じですが)、前期・後期と展示替へがあつたさうでそのDMの繪の原畫を見ることは出來なかつたとはいへ、それでも會場にはやはりエロティックな繪が多く、ただ單にエッチを目指してゐるだけでエロティックな何かを作ることが出來ない私はただただ恥ぢ入つてゐました…なんて書くのも實は失禮なことです。 會場のビリケンギャラリーについての印象を付言しておくと、こちらでは樣々なアンティークトイや書籍も扱つてをり、タルホ好みな感じで氣に入りました。また行きたいと思ひましたが、その場合には湯水のやうにお金を使はないやう注意が必要です。そしてさかのぼつて言ふと、この日の道程、宮益坂を登りきる迄私はとても不機嫌でした。いや、不機嫌と言ふより、何か嫌なものにとりつかれたやうな感じでした。どういふ譯だか、いつまでたつても澁谷が苦手です。
by gcsc
| 2010-01-24 17:08
| 見聞録
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