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6月14日、東京都文京區の弥生美術館で、「メルヘンの王様 やなせたかし展 〜『詩とメルヘン』からアンパンマンまで〜」を見てきました。
現在は「アンパンマンの原作者」といへば最も通りの早いやなせ先生ですが、先生が生まれてから現在に至る迄を囘顧する形式のこの展覽會を見てみて、やなせ先生は本當に仕事の幅が廣かつたのだなあといふことにあらためて驚かされました。 生者(いけるもの)つひにも死ぬるものにあれば今ある間(ほど)は樂しくをあらな 他の折りにたまたま見かけた、大伴家持のこの歌が、先生の精力的な活動にぴつたりのやうな氣がしました。 展示もさること乍ら、弥生美術館のたたずまひは、なかなかに素敵なものです。向かひには、東京大學工學部の、要塞めく建物群が見えます。館に付屬の喫茶室の珈琲もおいしかつた。 館が面してゐる道、暗闇坂を歩いていつたら、上野の不忍池に着いてしまひました。いろいろつながつてゐるのだなと感心しました。所謂「谷根千」も近いこの邊り、合はせて散歩してみるのも面白さうです。
by gcsc
| 2009-06-16 22:08
| 見聞録
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